薪ストーブとの付き合いは5年目になる。最初は、轟々と燃える割には室温が上がらない、あるいは空気を絞って寝ると、ガラスのススが酷い・・・と問題があったのだ。
色々研究してみると、煙突の抜けが良すぎる、薪の乾燥が不十分 等々色々仕組みや工夫がわかってきた。3年前に改造して付けた煙突ダンパーは最大のホームランであった。
150mm径ものリッパな煙突があるのに、あえて中にバルブをつけて、排気を絞ってしまう仕組みになっている。これがバッフル(反射板)の役目をして暖気がストーブ内に籠もるようになり、室温が2,3度も上昇するようになり、また吸気の方を絞らないことで、空気の流れが遮断されず、ガラスの曇りも低減した。
結構薪ストーブも奥が深いのである。
この「ストーブ内に熱をこもらせる」というのが結構重要なことなのだ。これに気がつかず、焚いてい居る方も多い気がする。
現代のメーカー品のストーブは、炎の先にもう一度空気を送り込んで、二次燃焼をさせる仕組みになっている。こう書くと、炎の二段重ねのように思われるが実態は、火室の天井にガスが触れてそこで発火しているような感じ。
つまりストーブ内部をいかに早く高温するかが完全燃焼の唯一の道なのだ。未燃焼ガスがその高温の天井に触れて燃え上がる構造になっている。
こうした仕組みを知らないと、大型のストーブなのに、小型のものより暖かくない、という逆転現象になってしまう。薪のエネルギーを最大限利用せず、捨てているようなものなのだ。
こうした燃焼を「巡航状態」と呼ぶ。薪を投入すると、下からオキ火に炙られた薪からガスが発生し、それが天井で燃え、逆に炎が垂れ下がってくる。木には色々なミネラル分もあるから、それが緑や青色紫色など様々な色を持ち、まるでオーロラのように踊り、揺らめく。
炎好きには、たまらないんだよね。つい見とれて酒を多く飲んでしまう。
写真では上手く撮れないだけどね。揺らめきと色!!。一応雰囲気だけでも感じてください。
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