昨日より続く
そんなわけで、ストーブ屋にとって、重量物であるストーブを確実に、かつ人間も痛まずに納入するというのは一大事なのだ。
壁や屋根を貫通するような道具というのはもちろん持っているけど、ひょっとしたら、ストーブを運ぶ「道具」のほうがバリエーションが豊かかもしれない。
まずは①台車
運送屋さんとかが使う一般的なものだけど。ペレットストーブの最小クラスしか載らないからあまり使わない
② 重戦車(某ラクビーチームのことではない)
と呼ぶ重量級台車。250kgの薪ストーブを載せてもびくともしない。本体自身80kg位ある。タイヤも大きく砂利道でも沈まないから、大型ストーブの砂利道アプローチにはこれだね。
③サントカー 中
ストーブは水平移動だけでない。バンから降ろして、あるいは吐き出しから床上に上げて・・・・・。その時役に立つのが「サントカー」と呼ぶ足踏みリフト付き台車。台車にフォークが入るように、前輪が小さくなっている。そのために砂利道ではタイヤが効かず動かない。200kgまで対応。
④サントカー 大
上記の大型キャリア。400kgまで対応するので、薪ストーブはこちらを使うことが多い。使い分けるのは、丈夫な分自重も50kg以上あるので、重くて・・・・・・ねえ。
⑤自作の台車(パレット)
ストーブは重量物なので、フォークで下ろせるようにパレットに載ってくるのだが、紙でできていたり、強度がなかったり、小さかったり、向きが悪かったり・・・・・いろんな理由で都合が悪ことも多くて。大きめの自由車輪をつけた丈夫な台車を作っておいて載せ替えて搬入ということも多い。
⑥ 二輪台車
これは使用頻度が高い。2輪なので悪路走破性が高いのだ。4輪のほうが安定するだろうって?。タイヤが小さい四輪は、突っかかって止まってしまうことも多く、結果ストーブが前に落ちてきて、骨折未遂事件になったりする。少々の段差なら逆向きになって手前に台車をひくことで、乗り越えられる。若い頃車椅子ボランティアしていたからこのあたりの感覚はお手の物だ。重量物の薪ストーブもパレットごと横倒しにすることでこの台車でも移動できる。
⑦6輪台車
これは見たことない人が多いかも知れない。3輪が遊星的についているのは、階段の段差を次の車輪が踏み面をいち早く捉えて小さな力で乗り上げることが可能になる。ペレットストーブメーカーの「西村」さんとの共同開発というか、掲載面を広く取ったオーダーメイド製作である。階段が複数段ある現場には必須アイテム。
これらを駆使・・・といっても簡単ではない。こっちの道具で上げて、こっちで受けて、あれで運んで・・・・と複数アイテムを使い分けて実際は搬入している。それも道具だけですまないことも多いのだ。人間が「力技」でこっちからあっちへ載せる、なんてことは当たり前。
ただし・・・・・わずかでも、人力で動かせるのは、二人で120kg、3人で160kgまで。それ以上は4人必要になる。
つまり道具が如何にあっても、それだけで済むことは皆無。人力なしでは行かないことも多く、その道具の組み合わせと搬入方法を考えるのが仕事なのだ。
でも今日は企業秘密を露出してしまったような気もするな。まあ同業者にも怪我なく仕事して欲しいから参考になるなら参考にして欲しいね。
で、昨日の山道で何をどう搬入したのか書いていないね・・・・・・・・(^_^;)。明日に続く。(今日記事長すぎたからね明日のお楽しみ)
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