超面倒くさい  独立基礎に難儀中

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基本外構工事屋ですが・・・・・。

「基礎」についておさらいしましょう。

建築において基礎とは、建築物を支える「土台」のことですね。

一般木造住宅や簡易な建造物の基礎は、概ね「布基礎」「独立基礎」に大別されます。

布基礎とは、一般住宅の外周部や柱の下に、屏風のように立ち上がっている基礎を言います。現代では一般住宅はほぼ100%布基礎です。

独立基礎は、傾斜に経つ建築やちょっと前のログハウスに見られますが、建物の下部を独立した柱で支える構造の基礎です。

縄文住宅は、掘っ立て柱、つまり柱を地中に埋め込んでましたが。宇治平等院や東大寺大仏殿など、飛鳥時代以降の大建築は、礎石の上に柱が乗っている独立基礎です。

 

家ばかりでなく、外構工事屋もこうした基礎を使い分けています。例えば、ブロック塀を作る、土留が必要という時は、布基礎を回します。

しかしフェンスだけを掛ける工事だと、独立基礎の束石を設置し、そこに柱を立ててフェンスを回します。

 

適材適所といいますか、状況、コストや機能によって使い分けています。

 

でもこの工事は殆どの場合「独立基礎」だと思います。

「ウッドデッキ!」

 

今回はコウダ史上最高難易度の独立基礎工事、というか面倒くさい工事が進行中です。

何が大変か!?って。 3間×2間程のウッドデッキを作りますが、沢に向かって傾斜地。加えて、中央部には大岩や岩盤が露出していて、撤去できない!!!!状況に設置する工事が進行中。

独立基礎自体、束部分の長さが違うから「独立」なわけで、こうした条件だからこそ採用する意義があるわけですが・・・。

かと言って地面やその岩の上に木材柱をそのまま置けば、腐りなど経年変化や、地震台風などで動いてしまうリスクがあるわけで・・・・・。それはコンクリ製の束石で土台柱を受け、且つ大地とフィックスする構造でなければならず、これが難儀するのです。

 

「丁張り」といいます。建築物予定の平面より大きい空間に、水平に「枠」を廻します。

その枠の中にXY座標軸空間の位置を、水糸を張り巡らすことで位置を「見える」ようにするわけです。

空中の3次元座標軸(X.Y.Z)を少なくても2次元(X、Y)座標を分かりやすく見せる方策です。 Z軸はこの水糸の交点から「○○ミリ下がり」ということで3次元空間で、目標の位置を決めるためのやり方です。

今回はこのz座標の数値は無視です。下地があまりに不陸なので、木材の方で長さを調整する本来の「独立」基礎で対応します。

コンクリ束を埋め込むのが基本ですが・・・・・・・。

岩盤が露出しているところが3箇所位あり、その岩を削って・・・・。また低いところは、石垣を積んでその上に束をセメントで固定する   という超凸凹下地でして・・・・・・(^_^;)。

↑ここは岩を削って、平にして、そこに強力ボンドで束石を固定するという荒業の展開に・・・・。

上手く納まりますか?????。

 

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