見積書を貴方は比較検討できますか????

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工事屋です。

見積もりを要求され、提出する方です。

よくアドバイザーが「複数社から見積もりをとって比較検討することが大切です」なんて、したり顔で言ってますが・・・・・。

本当に比較検討できるのでしょうか??????。

 

「ある商品をここに付ける」という単純な工事なら比較も簡単でしょう。

 

合計金額の大小比較なら小学生でもできます。

 

先週来、2件の外構工事の相談を受けまして、こちらから要求したわけでないですが、ライバル社の見積もりを見せてくれました。

「相見積もりです。他社と比較してます」といわれても、通常はフェアな商売勝負のため、「見せてください」とは言いません。それなんであまり他社の値段というのは知らないのです。

 

今回見て勉強になったのは、例えば、土間コン○○㎡ 単価○○ というのは比較しやすいんですが・・・・・・。

防草シート+6号砕石 @40  なんて書かれていると。

え!4cmしか敷設しないの、ウチは8cm厚が標準だぜ・・・・大体防草シートだってピンキリで値段が倍も違うのにどれ使ってんだ・・・・。とか

 

人工芝 ○○㎡   てグレードにより単価は3倍は違う。それに加えて下地のつくり方でこれまた3倍も違ってくるんだけど・・・・。

一応私プロの端くれですが、逆に「数値を見て、この位の物と、こんな工事をするんだろうな」ということは想像できます。が

見積書を見てそのグレードを見極める一般人は皆無だと思います。

 

「よくその見積書で比較、決断ができますね」 嫌味っぽい言い方ですが。正直そう思います。

書かれている内容が、各社バラバラで比較できませんが。書かれていないことが最重要なことも多いのです。

 

寒冷地の当地では、凍害のため、土間コンが浮き上がったりします。それを防ぐために「凍結深度」を守って土を掘り、その分の砕石を充填しますが、南方の業者さんはそれが「浅い」わけで、土を取って処分する経費。そこに入れる砕石のボリュームが当然違ってきます。もちろん地元の寒さをしっている業者はコストダウン=首を絞めることですから。良心的な価格が高い、負けてしまう理不尽!!!!。

南方の業者と当地の業者が数値が違うのは、こんな理由があります。 それでも安い方を選びますか?

 

昨日の薪ストーブ工事の画像です。玄関ホールに設置です。

当社は、基本国産メーカーの断熱煙突を標準採用しています。

市場には、安い輸入品や、国産よりグレードの落ちるものも、流通しています。

すぐに壊れることはないでしょうけど、長期間、あるいはハードな使用状況では違いが出てくるかもしれません。つまり上級な製品というのは「安心・安全・保証」を買うんですね。

 

加えて、当社では家との締結部分を例え平屋でも2箇所以上取ることが前提です。地震などの揺れや台風などのダメージを受け止めるためです。

 

こうした「譲れない会社の方針あるいは前提」なのですが、「お宅の方が高い」から止めた。と言われることもあります。

 

締結ポイントが一箇所だったり、製品が中国製だったり・・・・・。

絶対的な「予算」はかけられない、のはよくわかります。が数値の裏に隠れているものは、理解して選んで欲しいですね。

屋根の野地板部分で煙突部材を締結

さらに天井板直上の桁に材木を追加して、もう一箇所で強固に締結。↓井形に材木を追加して振れないように2箇所以上で煙突を支えます。

当社では当たり前ですが、そうしたことをやっていないストーブ屋さんが多いことか・・・・・・・・。

こんなこと、当社は見積書に明記しませんが、ユーザーさんは安い方に行ってしまうかもしれませんね。

「見積書をとって比較せよ」には注意が必要ですよ。

 

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