花台ひとつで見栄が上がる

WORKS
 先に「カッコ良さ」の感じ方は人それぞれ、とも書きました。
 でも万人が「見栄が良い」と評価するには、やはり造形的に必然があります。
 色使い、素材、バランス、機能、立体性、奥行、借景、動き、季節感、風水・・・・・・。
 小さな工事であってもこうした要素を加味した「見栄」を意識しないわけにはいきません。
 今回の工事のメインは、石畳のテラス。バランス的に面積が大きいので間延びして見えなくもない。また石自体の存在感が強すぎる。そこで安らぎ感を演出し、かつ機能を阻害しないように家と間仕切りフェンスの角に花壇+植物を配置することにしたのですが・・・・・。
 一段位上げて花壇の縁を廻しても、どうしても取ってつけたような、あるいは石とフェンスのボリュームに圧倒されて埋没しそう。
 それで、地植えを止め、もうちょっとここ飾る花には自己主張していただくことにして、石作りの花台を奢ることにしました。高さをちょっと上げることで石畳の中でアイキャッチポイントになる存在感を示し、同時に玄関側からも望め、来客へも愛嬌を振る舞えます。

 ここでも自然石のモザイクタイルを壁面に貼り、天板は御影石の平板をまん丸に切って載せております。花台ひとつで全体のバランスが違って見えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました