ハーツストーンストーブは触媒付きにシフト

STOVE

今日は薪ストーブフリーク向けマニュアっくな話題です。

現在国内で売られている欧米のブランドは、何らかの排気ガス減少機構が付いています。日本にはありませんが、欧米には薪ストーブにも自動車のように「排気ガス規制」があるためです。メーカーによってその設計思想は違いますが、大きく分けて排気ガスにもう一度空気をぶつけて二次燃焼させる「クリーンバーン」機構。そして車のマフラーにも使われていますが「触媒」機構に二別することができます。

一長一短あり、また使う人の好みもあり・・・・・どちらが勝ち、と判定することでもないので、特徴をわかった上で自分に合った方を選択してね、というスタンスだったんです・・・・・が。

EPAという米国の環境基準がありますが、それが今年更新され一層規制が厳しくなったのです。

それなんで、米国を市場とするメーカーは何かしらの対応を進めているはずです。

 

ハーツストーン社は、2年前の販売店会議の際に、「触媒を組み込む」という米国本社社長の説明がありまして・・・・・・。正直言って私は、基準の無い日本では、そのメリットよりも価格が上がってしまうデメリットの方が大きいのでは????と危惧したのです。

私の心配など聞いてもらえるはずもなく・・・・ちょっと油断したらこのブランドの多くのストーブがすでに触媒付きに更新されておりました。

勿論値上げにもなっております。ただし・・・・輸入元が言うには、触媒追加分 その効果は体感できる!!とのこと。つまり触媒燃焼分がプラスアルファで暖かくなっている、そうです。

それでは、と展示用に早速一台仕入れました。

チョット目には今までと変わらない立ち姿のヘリテイジです。

がサイドドア反対サイドに、ハンドルと温度計が追加されております。

燃焼室内はこれまでと全く変わらない。バッフル板下に3本の二次燃焼エアの吹き出すステンレスパイプが見えます。

つまりクリーンバーン機構は全くそのままなんですね。ここで二次燃焼をこれまで同様に行い、その先煙突に向かう直前に今度は触媒を通して、こちらで3次燃焼をしようという3段構えになったわけです。

その構造写真がこれです。煙突口から撮ってます。

煙突直前で経路が3分割されており、両側に触媒を配してます。中央部のみ蓋がついており、頃合が良くなったら閉じて、両側の触媒を通す仕組みです。

蓋を閉じた図↓

 

このシステムの利点は、触媒付きですが、クリーンバーン機としてもそのまま使えること(でも折角一層暖かくなったのだから使いましょうよね)。

それから触媒機というと、既存有名機種が、そのメンテナンスコストがかかることで不評なのですがハーツストーンの機構は、熱源から離れたポジションにあること。プラス触媒前にクリーンバーン機構が働いているため、触媒の負荷が少なく、長寿命である、と社長さんは説明していました(そう聞こえたのは日本語通訳の方の声ですが・・・・(^_^;))。

↓これが触媒。

この機構名付けて「TruHybrid」 いやあ何と自信に溢れたネーミングでしょう。

少々値上げになりましたが、その価値あり、ということですので、ストーブ導入をお考えの方は、選択肢の一つにお加え願います。

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