ストーブ屋をやっていると、「針葉樹が燃やせるストーブ」「燃やせないストーブ」ですよね?と客に言われることがあり・・・・・。返答に困る。こうした話はデマである。インチキ、嘘なのだよ。
純粋な木材を燃やせない薪ストーブなどあるはずがないだろう「薪」ストーブなんだから。
燃やしていけないのは、合板など化学糊が使われている、そして塗装や防腐剤が塗られているパレット等である。そうした物質が鉄を劣化させるが、純粋な木材はそんなことはない。
そんなデマが一人歩き、というか亡霊のように未だ存在するのは・・・・
1 空気量と燃料の関係など、無配慮に焚けば、熱でストーブを痛める可能性あり。そうした「焚き方」の指導でなく、リスクが高めの木材だけを「魔女」扱いにして済ましている人間の存在。
2 そうした使用法を説明しても、実践してくれそうにない人たちへ、ストーブ屋が「ダメ、といって置いたほうが良いだろう、壊すよりマシだ・・・・あの人たちの場合・・・」と貴方が見くびられている場合。
3 ストーブ屋も理屈を分かっておらず、真剣にユーザーに指導してしまっている未熟なプロショップの存在。
そんなところがほとんだと思う。
念を押して言うが・・・・。
「針葉樹が焚けない薪ストーブなど存在しない」
「針葉樹が焚けるストーブと言われるブランドも、焚き方によっては壊れる」
木の質の問題ではなく、扱う人間の燃やし方の判断が問題なのだ。
しかし・・・・・・それを前提で、あえて燃料の問題に戻って記事を書くが・・・・・・。
針葉樹か否か?といういう問題以上に重要なのが「薪の質」である。
「何か煙突が怪しい」という電話を受け、休日についでに寄ってみた。あいにく留守であったのだが・・・・・・。
置かれている燃料を見て、大体の診断はできてしまった。
最初に買ってもらった当社の二年乾燥薪を焚いている時は順調だったけど・・・・自分が用意した薪を焚き出したら・・・・・・不調に・・・・。
薪が3種類置かれてました。
1 ホームセンターで買ったであろう束ねられた薪。これは見た目立派ですが・・・・こうした流通に出回る薪って大抵乾燥期間は一年未満です。もちろん燃やすことはできますが・・・・
未乾燥で所定のカロリーが得られないとことと、非常に割高になります。
2 赤松の枝。松は油脂が多いので火力は強いです。しかし腕くらいの太さの丸太のままだし生みたいなので、非常に煤が多く発生します。これはネガが多い・・・・。
3 枝 これはもっとも良くないですね。細い枝は皮の部分が多いですが。木部が少ないので火力が得られず、逆に皮が多いことで灰も多く、煤も多い。つまり薪として最悪なのです。もっとも燃やしてはいけない木材ということもできます。
コウダの言いたいことわかっていただけたでしょうか??????。こうした本当の意味で「焚いてはいけない薪」を燃やせば、一年持たずに煙突は詰まるでしょう。
極言すれば、こうした薪を焚くよりも、乾燥した針葉樹薪を焚くほうが余程、暖房的にも、ストーブダメージ的にも問題少ないです。
そんなこと説明しているストーブ屋が、何か??少ないようなのです。「針葉樹は焚けない」と言っている奴は多いみたいですが・・・・・。
ま、疑問に思った方はご連絡、メールくださいね。「プロ」が説明しきれていない、誤解だらけの薪に付いて解説申し上げます。
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