痛風の発作を発症した以外は、誠に素晴らしい時空を過ごせた今年の夏休みでした。
山頂の小屋には、「美術館」が併設されていて、これも大変感動した写真が展示されていました。
作家さんたちが、この土地と山を愛していることが分かる秀作ぞろいでした。
私も今後のライフワークとして、地元をこんなふうに伝えて行けたなら・・・・・真剣に思いました。
もう一つ細かな想定外といえば、高山なのに「暑すぎた!」ことです。お盆の東北の山はもう秋というのが一般でして、標高2200mならばこの時期明け方は10度近くまで下がるというのが常識なんです。今回夏用のシュラフを新調しましたが・・・・・・被るだけでも・・・・暑く・・・・。露天なのに暑くて眠れない。小屋内部に居たら汗だくであったろう・・・・。
今回夕方遅くに頂上に立ったこと、また朝に山頂に登ったこと。・・・・・・・実は意味がありました。しかし大半の登山者はこの山の意味を理解していなかったようです。 夕方はゼロ。明け方は女性のひと組だけ頂上に残っておりました。 「ご来光」見たいのは当たり前です。しかしこの山のもうひとつの「絶景」はソノあとなのですよ。つまり日の出や日の入りのちょっと前や後。日射が独立峰を影に映し出す「影鳥海」!これを見ずして山頂に泊まる意味がないだろう!!!!。みな日の出の後に降りてってしまって・・・・・もったいない。
このブログのトップページのイメージ写真に「男体山からの影男体」の写真を使っております。気が付いてくれましたか????。
俺いい写真撮れんじゃん、と自画自賛のワンショットです。
夕陽に照らされる東空の影鳥海
翌朝、朝日に照らされる日本海側の影鳥海。ちょっとシュチュエーションが良くないけど。標高2200mから海が眼下に見下ろせる山って、そうはないよ。
この日100名以上頂上にいましたが、両方を目視したのは、私だけです。もったいない・・・・が山の「ベテラン」というのはこうしたポイントを逃さない人なんだと思います。
それにしても暑かった山頂です。
これは南洋に台風があって、そこから吹き込む南風が脊梁山地を超えながら日本海側に烈風となる所謂「フェーン現象」のためです。
実際翌朝1000mの駐車場に降りた時、ここでも30度オーバー。さらに海岸線までおりたら38度!と・・・何これ??という異常な暑さ。
折角の雪渓も、ちっとも涼しくなかったけどね。
万年雪のこの山で売られているのは、この水。
今年のGW熊野古道は、景色が良いとも思えずひたすら何日も歩くので、実はラジオを新調したんです。夜の暇つぶしにナイターを聞いたくらいだったけど・・・・・。
今回登りでは高校野球で気が紛れ、下りではFM放送でこんなピタリはまった音楽ってアリ????と言うくらいの放送が楽しめました。
年間半年以上雪に覆われるこの山は、夏は素晴らしい高山植物と草原地帯です。
御浜小屋まで降りてきました。
トンボやアブ、蜂が飛び交うお花畑。その向こうに湧き上がる雲。宇宙まで届いているのが実感できる青い空・・・・・。素晴らしい山上の景色です。
ここでラジオから流れてきたのは、
環境ビデオのプロデューサーなら、絶対使うよ。という「G線上のアリア」「アベマリア」。
今まで体験したことない五感に音楽が入って・・・・・ハマりすぎて涙が出ました。榊原ヒロコさま素晴らしい選曲でした。
この山固有種のアザミらしい。
美しい東北の山でした。これがあるからアルプスより好きなんです。
おまけ。降りてきて日本海沿岸も素敵だった。
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