目地の大切な役割

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 タイルや石材の貼り物の間を、「目地」と呼ぶ。ここには、普通のモルタルと違って専用の目地用セメントが使われている。通常のセメントモルタルは、使ってはいけないのが通例だからDIY工事をされるかたは注意しよう。
 
 まず目地がなぜ必要か?
 
 タイルと言うのは、型に入れて焼いて作るが、実は一枚一枚サイズもばらつきあり、反りもあり、直角でも無かったりする。それを突き付けで貼ったりすると、部分的に隙ができたり、反って出っぱたりする。
 それを間をあけ、そこに目地材を入れることでそうしたネガを消して美しく見せる役割がある。
 
しかし目地材はそうした美的役割だけか、というとそうではない。大変重要な機能がある。
 
 最初に、セメントモルタルを使ってはいけない、と書いたが。この目地材は「緩衝材」としても機能する。
 
 下地のモルタルの収縮や動き、またタイル自体の熱伸縮もあるので、その動きを緩衝するために、柔らかい弾力性をもたせたセメントが使われている。
 タイル同志を突き付けで貼ると、こうした動きや寒暖によって破断する。
 
タイル・石材を貼る方は、目地を取り、そして目地専用モルタルを使うようにしましょう。

目地無施工での事故例

 

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