電機や石油ストーブと違って薪ストーブは片づけるわけにはいかないが、終了の儀式と言うのはある。
火室に溜まった灰の処分である。煙突掃除も含めてやる方もいるが、私はこれは秋に火を入れる直前にすることにしている。そのほうが、鳥の巣など事前のチェックになるし、なりよりも煙突内の煤やクレオソートを掻き落とす際にも乾燥が進んでいてやりやすい。
灰を掃除しない人もいるようだ。灰はアルカリなので鉄をサビさせることはない。しかし水分は吸い易いので火室の中に耐火レンガが使われている私のストーブの場合。湿気はよろしくない(耐火レンガは火には強いが水には弱い)ので清掃する。
今年は2月まで、イレギュラーで頂いた杉の伐採樹を混ぜて炊いたこともあって、ストック薪の消費量が少なかった。ところが、3.4.5月の寒い春のおかげで、終わってみれば、通年より多くの薪を消費してしまうことになってしまった。
もうこれが最後だろうと、火を入れ続けて気がついてみれば5月半ば。
そんな位だから通常3週間に一度位火室の灰を浚うのだが、その作業も伸び伸びになってしまいご覧のありさま。
浚うと20Lバケツに一杯まで溜まっていた。
このストーブ。米国製だが、並行輸入品を格安で手に入れたのだ。説明書は英語。読む気にもならず何気に語句を拾ってわかった気にしたのだ。
それでも注意点のひとつに、灰は火室に溜めず綺麗にしておけ、ということだった。それは灰を受ける下部の空間からも燃焼用の空気が供給される構造になっているためだろうと思われた。
それで最初はせっせと一週間とおかず灰を捨てていた。
しかしその後薪ストーブユーザーの交流サイトで知るのだが・・・・・灰はなるべく溜めておけ・・・というアドバイスがされていた????。
この理由は、灰に埋もれることで、オキ火が朝まで持ち保温性が高まる、ということで、実践してみるとまさにその通り。朝までオキ火が残るようになった。
それで掃除をする際も火室の灰は綺麗にせずある程度残すようにしている。
幸い、というか、私のストーブは正面のガラスドアの他に、サイドにドアがついているので、ガラス戸は掃除の時しか開けないで済む。
幸いでないのは、こうして溜めすぎると、ガラス戸上まで灰が溜まってしまい、開けたとたんに、灰が手前に雪崩れてくる!ことだ。
通常些細なこと! なのだが・・・鬼のようにきれい好きな女房のチェックの目が厳しく・・・灰浚い前より綺麗な状態にしておかないと 叱られてしまう。
雑巾片手に緊張の清掃作業になっているのだ。
コメント