新型ドブレ640WD 紹介

STOVE

 台風で一日順延してましたが、新型ストーブドブレ640WD紹介です。薪ストーブはそれぞれ個性というか特徴や形が違うし、何よりも生活とのマッティングが重要なので。どれが一番というランキングというのは馴染まないと思います。

 日本で何故か人気が高い、米国の触媒のあのメーカーは、私の所へは、メンテナンスコストや、修理頻度の多さでボヤく方多く来ます。実態を把握せず他人の評価任せで買ってしまう方が多いのかな??と思ってます。
 
 それなんで、何がオススメか、と聞かれても・・・使う方の嗜好がわからないと答えられないんです。
 それでも多くの方が、多くのファクターで高得点を稼ぎ、最大公約数的に評価が高いだろう、と思っているのがドブレ640ですね。それでは新型の紹介です。
 
 まず色が・・・・・・普通の黒になってしまい残念。これまでの「ドブレブラック」はガンメタリックという感じで濃灰色でカッコ良かったんだけど・・・・・・。
 
 まず煙突口ですが。現場で開封後上か後ろ口を塞ぐ、という手順だったですけど。新型では最初から後ろ口は塞がれて来てます。

見た目最大の変化は、鋳鉄製だったバッフル板もバーミュキュライトに、これはサイドドアの内側にも施され、燃焼室内はガラス面と底面を除いてほぼこの断熱材で囲まれました。


これにより炉内の高温を維持する効果が高まっていると思われます。


但し、バッフルを支える構造というのは、前モデルと同様で鋳物本体の爪に引っ掛ける構造なので、掃除の際など動かそうとすると、注意しないとバッフルが削れますね。元々消耗品ですが・・・・何年くらい持つのか気になるところです。


そして構造的に
最大の変更が、エアー調整が2レバーから1レバーになったことです。一次燃焼と2次燃焼。それぞれ開閉バルブがあった前モデル。よく言えばマニュアック。悪く言えば、調整・加減が難しかった部分です。調整レバーは↓一個だけに。


ハーツストーン社・パシフィックエネジー社などは、もう1レバーになってますが。一次燃焼空気しか調整せず、二次燃焼エアーは燃焼に任せる、というロジックだと思います。
 
 ↓旧モデルでは、裏面に一次、二次それぞれの空気孔を扇型のバルブで調整。


新型では、外気導入孔から取り込んだ空気を、灰受け皿スペースを経由して燃焼室底面から一次燃焼空気として供給します↓。二次燃焼空気は、これまで同様燃焼室背面と、天板下を経由して予熱をもらいガラスの際から降り注ぐ、というのは一緒ですが、その制御バルブはありません。

 
 前モデルも一次燃焼エアーの燃焼室内への経路は同じなんですが・・・・・その空気の流れを妨げないように、炉内の灰落しの蓋が完全に締まらないような構造になってました。


↑新型では、この蓋(ボッチの部分が灰落しの蓋)、完全に閉まってしまう構造なんですが、この蓋の開閉に寄らないように、底面からの突起先端がエアーが抜けるように穴が空いておりました。灰を炉内に溜める方は、この突起先端までにしておいたほうが良さそうです(つまり溜められないと思ったほうが良い)。

 ↑蓋を外して灰を下部に落とす。

 前モデル同様に、排気口近くに、すぐに排気しないようにする「迂回部品」もついてました。平屋など煙突の長さが取れない工事では、抵抗が大きいのでこれは外した方が良いです。


旧モデルでは、天板も載せてあるだけで、搬入時の軽量化に助かったのですが。今回は固定化されてしまいました(少々重くなったかも)。その固定ボルトが炉内にあるのは少々気になりますが・・・・・。
 
 というわけで、ちょっと目には、マイナーチェンジかと思われる「シルエット」は一緒の形なんですが。きっと共通部品は一つもないフルモデルチェンジでしたね。どんな燃え方をするのか楽しみですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました