斧の修理

LIFE

 たまには薪割りでも、と思って斧を持った。
 実は今年の冬用はもう充分割ってあるし、残っている原木は節つきや二股など、割るのが大変なものばかりだったので、しばらくご無沙汰だった。

 割り始めると、すぐに柄と刃が緩んで動いてしまう。前からその傾向があったのだが、ちょっと使用に耐えないほどぐらついて症状が悪化。使用不能になってしまった。

 
 この斧は本体の刃は「バーモンター」というブランドのドイツ製で、北米産のヒッコリーという堅木の柄がついている。日本の斧の柄に比して太く丈夫そうだったので選んだのだが・・・・・。

 しょうがないので、下から叩いて刃を柄から外してしまう。

 取れてみると、その斧の仕組みがわかった。

 和斧はクサビが柄の先端に打ち込んであり、柄が痩せてぐらつけば、再度深く打ち込むか、大き目のクサビに換えて打ち込み、割れを大きくして先端を広げぐらつきを取る、という仕組みになっている。

 しかしドイツ製のこれは、柄が最初から二股に切れ込みが入れてあり、そこにプラスチックのクサビが入り先端を広げ、刃を固定する。その樹脂を押さえる目的でリング状のクサビが打ち込んであった。

 つまり和斧と違って、樹脂のクサビでは再度叩いても、割れを広げるようには食い込んでいかないし、リング状クサビは最初から樹脂を止める目的であってこれを叩いても意味が無いのだ。

 つまりドイツ製のこのメーカーは、柄の先端を割って刃を止める、というのは危険だからそうした方法はとらせない。柄が痩せたら新品と換えろ、という意図なのだ。

 しょうがないので、近くの薪ストーブ屋に行って注文してきた。柄代4500円、送料1500円税込み6500円。ちょっと大きい出費である。

 注文はした。それで惜しむことなく、改造してみる。

 先端を切り落とし、手元の部分を削いで刃を落とし込み、和斧の要領で先端にクサビを打ち込んで柄を広げて固定。

 30分ほどそれで割ってみたが、全く問題なし。注文早まったかなあ。

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