久しぶりに外構というか造園ネタです。エクステリア屋って、現代では、結構完成された庭工事が多いみたい。じゃお前は未完成の庭を作るのか?。と突っ込まれると・・・・現代のエクステリア屋の基準からすると「YES」なのかもしれない。
なんのことかというと「植栽」なんです。つまり、もう完成された、というか高木、中間木、低木ともう出来上がった木を植えるんですね。もうすぐに雑誌に載せられます、ってほぼ完成型。
私は、庭木くらいは、お客様が自分で育てて、自分の庭を作ってよ、というスタンス。だから頼まれなければ、植栽まではプランニングしない。
お客様ができないパートを作って差し上げる、というスタンスなので、お客さんができない大きな木を頼まれればそりゃ植えるけど。自分で植えられる木はご自分で、庭を作り上げる楽しみを我々が奪ってはいけない、と思っている。
第一、高木まで植えたんじゃ、もうすぐ数年で剪定や芯詰め、あるいは大きくなりすぎて伐採なんてことになるんじゃないかな。
しかし、今回のミッションはその流儀を変えなきゃいけなくなった。「完成された日本庭園」を作るオーダー。そりゃ植物だから理想の大きさ、枝ぶりは不可能だが。すぐに見栄のある日本庭園を目指すことに・・・・・。なんでそうなったか?って。
作る庭が写真館中庭。モデルの背景になるんです。
ご指名を受けたのは名誉なことなんですが・・・・・・それで大きさや枝ぶりの良い庭木を捜し回っております。これって結構大変。
コメント
以前引っ越してこられたご夫婦のお宅の作庭経験や、今までの各地の庭園見学の蓄積が大いに役立ちそうですね。住まいではなく仕事上の必要に応じてですから、スピード要求されるのは当然ですね。四季折々、時間帯、その都度違った表情の見事な写真が撮り分けられるお庭、これからどう出来上がっていくのか楽しみにしています。お見合い写真や記念日の撮影舞台にも選ばれる、プチ名園できますように!
> sna*****さん
プロユースの仕事ですから、何時も以上に真剣ですし、やり甲斐があります。造園のプロにも笑われないように・・・・ある程度の自信はあるのですが・・やっぱり予算次第という面が大きい日本庭園の場合。