自分で言うのも何ですが・・・・・私って職人や建築士には「キ・ラ・ワ・レ・テ」いると思うな。
↓の写真はちょっと前の学校のトイレ改修工事なんだが・・・。
元請けが言うような工法も仕上がり寸法も守らんだ。
工法も間違っているので勝手に正しいやり方でやる。でもそれは過程を見せなければ波風起こらない。
しかし指示された寸法を守らない、というのは通常問題が起こって当たり前。
便器と配管を取替えたのでそこがえぐれている。そこを左官作業で直すわけだが・・・「水平に均せ」と言われる。
はあ？最終仕上げは長尺シートという塩ビのシートなんだが、壊してない部分は排水口に向けて勾配という水を誘導する傾斜がついている。ここ水平なら斜面との間が山に凸になっちゃってシートなんか貼れたもんじゃない。そう元請けの社員に説明しても、設計士が、そこだけ水平に補修する工程になっているから、といってラチあかず・・・。
言うとおりやってシート屋からクレームでやり直しになるのは必定。それでもやり直し手間代もらえるんならまだしも、逆に請求書出してから、値切られたり全額払ってくれないこと茶飯事なんだから・・・・・そんな馬鹿なことは意地でもやらない。指示されていない部分も左官塗し全体を平滑に仕上げる、その分手間も材料も余分にかかるわけだけど、こうしなきゃ後の職人が困るんだよ。
で 、勝手にシート屋さんが仕事しやすいように、建築士の指示無視してやっちまった。何にも言ってこないからうまくいったんじゃないかな。私のやり方で。
今日は長年の得意さんの左官屋がやってきた。手にしているのは「モエン」という会社のセメントボード。
「これにモルタル塗って仕上げに塗り壁にするんだ」という。
「ダメだよ。そんなツルツルの塗装がかかったボードにラス網も下処理もしないで塗りつけたって脱落してしまう。そのボードにモルタルは使ってはダメ。工法が違う。どうしてもやるなら責任は負えませんと確約とってやりな。どこの工務店がそんなっことやってんだ？」
「その大工の家で、息子が建築会社の建築士なんだよ。その指示」
「はあ？」 (゜д゜) ここにもいた困ったチャン。
買いに来た材料売らずに、というか一回積み込んだものを降ろさせた。
「工法が間違っている！不満があれば建築士を呼んで来てくれ！」
建材屋の分際で、職人に材料は売らない、建築士の言うことは聞かないは、挙句呼びつけるだから・・・・・まあ嫌われて当たり前だよな・・・。
写真でわかりづらいですが、打ち直したコンクリート部分と左手の排水口は40cmしか離れていないのに、高低差は４cmもある。その勾配の先が水平だったらシートが折れてしまうし、手前の勾配もあり、3次元に歪むのでシート状のものは貼れないこと、素人だってわかるだろ。
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