質問が寄せられましたので今日はそのことについて書きます。
「ペレットストーブの理想的な排気管とは?」
ペレットストーブの排気管の位置はメーカーによって様々ですが、日本のメーカーは概ね床に近い位置かつ背面が多いです。伊製エデルカミンは後方、上方、側面など選べるようになっている機種もあります。またさいかい産業は全機種FF(給排気同時管)ですが、輸入品はFE式つまり吸気は室内から、という機種も多いです。
それによっても「理想」というのは違います。給排気管はあまり長いと吸気抵抗が増えます。ですので短いほうが良い。しかしここで問題が発生しています。つまり排気管が短すぎて火の粉が外部に出ることがある!これは危険です。実際排気管出口付近に可燃物をおいてしまってボヤ騒ぎ・火災事故が何件か起きています。
そこで最近排気管を長く、つまり縦方向に立上げ延長して取り付けるべき、という業界内で「指導」がされています。
↓が当社の排気管最短の排気管で直で真後ろに抜いてます。周りはアスファルトですのでこれは問題ないでしょう。
シングルの排気のみの配管の場合。ドラフト効果もあるので3mくらいまでなら問題ない、と言われています。
実際積雪地帯では低い位置で抜くと、雪で詰まってしまうリスクがありますからどんな排気管でも、2mなど高い位置で抜くのが普通です。
まとめると、排気のみの場合は高くても良い(概ね3mくらいまで)。給排気管なら火の粉を出さないため、折り曲げて延1m位の長さを確保したほうが良い。積雪や間取りにより給排気管が2mを超えるような場合は、吸気抵抗が増えるので、場合によってはFF式でなく室内空気を使うようなFE式の給排気管がオススメ、ということになります。
薪ストーブと一緒で横引きはそれは短いほうが良いです。また下方に向かって付けるのは厳禁です、念のため。
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コメント
今日も大変為になる記事、ありがとうございました。今まで知らなかった事もあり、正に目から鱗が落ちたような感じです。
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ストーブの排気口に鳥の巣を詰めて殺人するサスペンスを見ましたが詰まると大変なこと人るのでしょうね。
> Mr.トリデさん
ランキングアップご協力ありがとうございます。
> piljuginaさん
確かに危険ではあるのですが・・・ペレットストーブの場合木質燃料で発火温度が高いので、詰まっていれば最初から燃えませんし、燃焼途中で詰まっても、燃焼室内の燃料は少量ですので燻って消えるでしょうね。一酸化炭素はそれほど多くでないと思います。まあ出たとしても基本排気は全て室外に排出される構造なので殺人には使えないと思いますよ。