見ていて…もう刈れるだろう。
と思っていたら、やはり昨日稲刈りが始まった。
まだ8月である。
5-60年前の当地の水田は、6月初旬に田植え、そして10月の初旬に稲刈り、というのが一般的だった。
今のように機械化されておらず、田植えも稲刈りも、手作業だった。親戚はもちろんご近所総出の共同作業だったのだ。だから小学校の運動会も、その時期を避けて行われた。
下手すると小学生も、梃子として稲刈りに駆り出され、学校を休む子がいたくらいだった。
以来数十年。
機械化の進行により、相当省力化が進み、労働は軽減された・・・けど。比例して、米価と農業収入は下がり続け、兼業化が進んだ。
このことは農業の歳時記を変えることになる。
つまり会社を休む日を少しでも減らすために、ゴールデンウイーク中の田植え作業になるような「前倒し」農法の開拓である。兼業化がもっとも早かった北関東では、これがすっかり定着して、主な田んぼは、GW中に田植えが完了する。当然稲刈りも早くなり9月中旬が標準となった。
以来40年ほど。すっかり歳時記が確定していたんだが・・・・・。ここ数年稲刈りが段々早くなってきている。
この処その暦と季節が狂い始めた。
この山麓で8月に稲刈りになろうとは・・・・・・。
この田んぼのオーナーがせっかちなのではない。今日走りながらみれば、大方の田んぼが畔の草刈り中か、すでに済んでいる。これは次に稲刈りコンバインを入れますよ、という準備作業なのだ。
つまり来週までに、おそらく半分以上の田んぼの稲刈りが終了していることだろう。
歳時記・・・・季節感が本当に変わり始めている・・・・・・・温暖化恐るべし
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