昨日訪れた南郷スキー場は3○年ぶり。実は片道96kmもある。約2時間余のドライブ。
滑るだけなら片道40分の所にホームゲレンデもあり、どうせ1時間半も滑れば、足腰が音を上げてしまうのだから遠出することもないんじゃない?とも言える。
ただ昨日書いたように、雪道ドライブが楽しいのだ。今回南郷を選んだのも、あの山間の寒村はどうなっているだろうか?と興味が沸いたのが動機なのだ。
で、結論を書くけど・・・・・・・・。
「寒村」と書いて御免なさい。いろんな発見や示唆を見出すことになったのだ。
まずゲレンデ駐車場に到着すると、なんと開業して間もないであろう、おしゃれな外観のリゾートホテルが建っていた。
外部からは「幽霊ホテル群」と揶揄されている廃墟ビルが並んでいる鬼怒川温泉を抜けてきたので、この時点で唖然とし・・・・・・次の瞬間、彼の地に一も二も注目しなければならなくなった。
次にチケットと買うためにセンターハウスに入ると、このスキー場のポスターをご覧あれ。様々なスキー場ポスターを毎年見てきたが・・・
「秘境」と大きい。
捉えようによっては「自虐的」なキャッチコピーなのだ。
しかしこれはコピーだけの居直りでない、とゲレンデについて気が付くのだ。
今やスキーヤー人口減少でゲレンデは総花的では生き残れない。
・スキーヤーオンリー ボードお断り
・レーシング専用バーンあり
・スキー検定のレベル県下一番
・キッズ専用エレベーターあり、 キッズレッスン無料
等々 特色を出している。
ここ南郷スキー場は、なんと中間部の長さ1.5kmほどのメインゲレンデの半分をハーフパイプとフリーパークつまりジャンプ台ありの、一本橋ありーの というエリアにしているのだ。
そのハーフパイプは私が見た中でも本格的で、達人が飛べば3回転半くらい出来そうなコースだった。
つまり・・・・
南郷スキー場は・・・・
秘境を売りにするだけでなく・・・・
ディープ! なのだ。
スキーをやらない人に説明しておくが。スキー板というのも各種あって
レーシング用、モーグル用、基礎スキー(デモ用)、フリースタイル用、バックカントリー用 など
つまりスキー板を見れば、その御仁がどんなところ、どんな風に滑りたいか、分かってしまうのだ。
このスキー場、圧倒的にフリースタイル用のスキー板とボードで、私のようなデモ用やレーシングスキーを履いた人がほとんど居なくて・・・・・・他流試合に来てしまった感を感じたのだ。
これは栃木のスキー場にはない感覚。
つまりディープは戦略は、それなりのターゲットを集客しているわけだ。
南郷という村は、旧友がかつて農業をしていた村がトマト生産の産地であって、その時節に出荷する「ライバル」産地が南郷なんだと聞いたことがあった。狙いは夏の終わりから冬の初めまでの間ここが首都圏のトマト需要を支える。
↓ゲレンデの先の集落を見て欲しい。山に囲まれ、川の両側わずかの耕地しかない。
この村を首都圏有数のトマト産地にした産地形成の先見性と努力を賞賛せざるをえない。
翻って我がふるさとを見れば、もっと土地が広くて、雪もほとんど降らず、気候も穏やかで・・・・・食えてきちゃったから・・・・。
恵まれている分危機感、訴求感が薄いのだろうな。
で、当然ここでのランチは「トマトラーメン」でした。美味かったです。
いろんな面で、我が日光の遅れ、というか否取り組みの無さを感じたスキー行でしたね。
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