世の中値上げラッシュ。建材もストーブも上がらなかった製品を探すのが苦労するくらい皆上がった。
そうそう、そういえばウチのペレット燃料は当初より価格据え置きである。
今期などは「値上げしないの??なぜ???」などと客に不思議がられたりする。
その理由は
① 原料が製材くず オガ粉だから
昔畜産農家買ってくれたのだが、それが激減した現在下手すると産廃になってしまい、処理費用がかかってしまう状況なのだ。それで規模の大きな製材所は、乾燥用の自家消費燃料化したり、ペレット化して外販したりしている。ウッドショック等で、材木自体の相場は上がったのだけど、廃棄物の再利用扱いなので、もともとの原価、というか材料費が安いのが大きな理由
② 運送コスト
実はペレット燃料の価格でもっとも大きな原価を占めているのは輸送コストである。10kg袋100袋でもう1トン。距離やロッドにもよるけど・・・・・・数十円から百数十円 かかっている。理想を言えば、各県に2-3つ工場があって、直接買いに行ったり、少ないロッドで安い配送費用で届けてくれるようになれば良いのだが。
当社は3年前から製造工場を隣町にできた施設に替えたのだ。運送も個人営業の知り合いの運転手にお願いしている。当然輸送コストは相当下がった。昨年からは燃料費が若干上がったけれどまだ吸収できる。
③ 利益率
慈善事業でないから、私だってコスト計算位はしている。ペレットストーブが特殊でなく、一般の方が当たり前に使ってもらえる社会になるには、ストーブ本体はもちろんだけど、暖房コストが石油を下回ることが必要だと思っている。だから数を増やすことを目標にして、単価を安易にあげたくないのだ。これはコウダの意地の部分。だから工場から来たペレットを袋詰めする作業も、社長以下全スタッフで行う内包化してコストダウンするし、1トンフレコン袋のまま顧客に買ってもらおう、という発想もここから生まれた。
実際灯油は、以前から予測しているように、経済状況や為替でなく、産油国の外貨獲得維持のために高止まりしている。現在のように1リッター110円に比して当社のフレコン売りキロ40円は圧倒的に安いはず。
④ コストダウン
前から紹介しているけど、ペレット燃料袋詰めのホッパーを作った。「問屋制家内工業」的な機械だけど、2人で作業すれば、1時間当たり100袋袋詰めできる。2人×時給1000円なら 原価は1袋当たり20円
↓ 今日の当社事務所用燃料袋。元々650kg入っているが、残り100kg位か?。つまり550kg位が10月半ばから使い始めた(約90日)消費量。売価は1袋28600円だから、灯油暖房に比べてだいぶ安い。
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