今日もそうだけど。
このところ一日一回どころか、日に何度も「売ってもらえる薪ありませんか?」という電話がかかってくる。
薪ストーブユーザーが、如何に薪窮しているか?の実情だと思う。
商売なので、売りたいのは山々なのだが・・・・すぐに燃やせる一年以上乾燥済の薪など「はいどうぞ」と必要なだけ用意できる業者などありはしないだろう。
昔は「薪炭業」といって薪や炭を商う業者がいたのだが・・・・石油の普及によって、ほぼ駆逐されたのだ。
もちろん現代でも、炭火焼・料亭や窯業など、そうした業者が介在する余地があり、一部生き残ってはいるのだが・・・。そもそもが生産する山地が衰退しており、俄かに薪ストーブユーザーが増えたからといってすぐに増産できる体制にあるとは思えない。皆さんがホームセンターで目にする薪は、ほとんどが外国製のはずだ。
そんな状況は、もうだいぶ前から分かっていたのに、知らんぷりして薪ストーブを売り続けてきた薪ストーブ屋は、全く無責任だと思う。
「こうやって、伐採した薪をもらいましょう」なんて 滅多にない事例など上げてHPに書けば、「そうすれば薪ってゲットできるんだ!」という安直なユーザーが信じてしまうわけで・・・・・・。
しかし現実そんなに甘くないのは・・・全国何万の薪ストーブを入れてしまったユーザーさんが感じていることだろう。
昨日にいたっては当社の無人薪販売機を買い占めても良いか、という電話があった。
一人で買い占められては、他の客に迷惑がかかるので、遠慮して欲しいのだが・・・・・・結局薪ストーブで燃やす薪がないから、だそうだ。
キャンプ用8kgで税込で1000円というのは、薪ストーブの燃料としては3倍位の相場である。
3倍高く売れても、儲け二の次で、キャンパーのお役に立てばと始めたことなので、買い占めは困ります、と伝えたのだが・・・・・・無人販売なので・・・規制はできない・・・・・。どうなりますか?????。
と、ここまで書いたところで、またある人が薪を買いに来た。
昨日も来たみたいで、今季オープンした山あいのホテル支配人らしい。
今日もキャンプ用箱入り薪を在庫5個買っていった。高級旅館では、一日5×1000円など大した経費ではないのだろうけど、毎日買っていたのでは手間の方が大変だろう。ウチも毎日はお売りできない。
こちらも在庫が持たない。
どこか紹介してくれ、とも言われるのだが・・・・目に入っている業者は、割ってすぐに販売しているので、ストーブ屋としてはオススメできないのだ。
地元森林組合とは15年前から、杉なんか植えるより雑木に戻したほうがお金になりますよ。ウチが買取りますよ、と言っているだ・・・・。まだ黒木の方が金になる、という信仰と私の信用のなさで、実現していない。
あの時動いていれば、あと数年で地元の薪が出荷され始めているころなのだ・・・・残念!。
薪ストーブユーザー様へ。関東圏ではこの先薪が増えることはないと思いますので、今後の善後策をご検討いただくのが懸命と思われます。くれぐれも安易に薪ストーブを導入されませんように。
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