ストーブがその建家に合っているか???って、分かんないんだよね。

STOVE

ストーブの能力、というのは客観的な数値化がすごく難しいのです。

薪ストーブの出力表示に関しては、各メーカーが独自の基準でカタログに載せてますので、「最高出力」なる数値は全くあてになりません。こうしたストーブは「大」「中」「小」なのか、位の目安として捉えてくだい。

 

ペレットストーブは薪ストーブと違って、各社概ね出力表示の統一性は取られているようです。

その意味、薪ストーブよりも性能表示の信頼性は高いのは間違いないですが・・・・・・。

ならば例えば9KWなる出力が、どの位の暖房力なの??? という顧客の「当たり前の疑問」に対して明確な説明を我々ストーブ屋は持っていない!! のが実情です。

 

さらに混乱を助長するのが消費者庁が指導したのだろう「何畳用」と書け、という表示。

確かに消費者の選択のために「目安」が必要なことは理解しますが・・・・

築100年の建家と、現代の住宅は、断熱性が段違いに違うわけで。もちろん同じ日光市でさえも、南部と北部では気温がダンチ。また住む人が寒がりであるかどうか・・・・も。大きなファクターです(^_^;)。

 

「何畳用」という表示が如何に意味をなさないかお分かりですね。

 

つまり同じストーブがそのお宅で、どれだけ役に立つか、立たないか?というのは、実際はユーザーの感受性や建家の状況を判断した、ストーブ屋の経験値による「賭け」で実際施工されているわけです。

その「賭け」も、ユーザーが想定の所作で使ってくれれば予定のカロリーを得られますが・・・・。使い方が難しい薪ストーブだと、実力に反して「暖かくない」ストーブと成り下がってしまう可能性もあります。こうして薪ストーブはミスマッチが起こりやすい。

 

マニュアルにできなくて申し訳ないですが・・・・・結局信頼おけるストーブ屋さんに相談し「フィーリング」で伝え合うしか方法がないんです。

 

今回の現場はオーナー様の指定のストーブで、それは国産最小ペレットストーブのウオームアーツ製RS-mini です。

栃木県中北部ですが、新築別荘で建家が15坪位しかないので、(加えて建築士様の建家)フィーリングでこの最小限のストーブでも行ける、と思いました。(行けなくても相手は素人でないし・相談を受けたわけでもないし・・・・ね)

昨日点火してきましたが、満足感というか「行けそう」という手応えがあったようで、改めて安心しましたね。

施主さま、お近くにお住まいの親御様とも喜んでおられました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました