なんて諺を思い出してしまったよ。
現在進行中の外構工事は、この田舎においては結構広い新規分譲地だ。昨年もここで一件仕事をしたのだ。
その際敷地内に溜め升のようなものが設置されていて。何これ???と思ったのだがどうせ人工芝の下になってしまうのであまり深く考えなかった。
今回そのすぐ裏手の住宅なのだが、この通りはまだ空き地の方が多いくらいだった。それで見回すと
各区画には、やはり溜め升が設置されていて・・・・・・。
「あ、これは雨水を地下浸透のための仕組み」でそれが義務付けられているんだと気がついた次第。大規模な開発たとえばショッピングセンターなどは必要なのは知っていたけど、住宅地開発でも面積が増えれば、必要なのだろう。
周りはまだ田んぼや小川が流れているので・・・・・この規制がどうなのか????意味あるの???という疑問はあるけれど、そのうち全部宅地になってしまう可能性もあるわけで・・・・。こうした規制も不必要ともいいきれないが・・・・・・・・・・・。
実効性が?????????。という話題。
実際外構のプランニングでは、駐車場土間コン予定地の真ん中にあり、邪魔なことこの上ない。
だって、土間コンというのは水平には通常打たないのだ、雨水が流れるように、道路にむかって勾配をつけるのが普通。とすれば、この枡は土間の高さと傾きに合わせて伏せ直さねばならない!!!????てことだろ。
それも面倒なことだけど・・・・・・・周りはどうしているのよ???と見渡せば。
確かにそうして伏せ直して土間コンにあわせてあった。のだ。
しかし 素朴な疑問として、これ、この枡からどれほど地下に浸透するの????
住む側にこの升に雨水を浸透させる、という明確な意志がなければ、これは全く絵に書いた餅である。
実際枡は残っているが、敷地のほとんどが土間コンのお宅は、蓋の隙間から僅かに落ちるであろう雨水しか浸透しないし・・・・。
こちらのお宅のようにその枡の上部にカーポートが設置されていると、雨水さえ、蓋にたどり着かず・・・。
おまけによく見ると、モノが落ちないように、蓋の隙間が塞がれており、ここから浸透する水量はどれほどなのよ????と思ってしまう。
つまり国土のために良かれと思って規制が生まれても・・・・「ザル」規制であって、実効性はどうにも期待できない。
お金をかけて規制をクリアーしてもそれが本来の機能を発揮していない、という国交省の施策の典型例
カーポートの屋根の下になっても、こっちも面倒、施主様も使い辛い、本来の趣旨にも役にたたない・・。残念!
開発会社に聞けば、移動するのは構わないということだったので、人工芝部分に移築することにした。
ここのほうが、まだ雨水浸透の可能性が高い。本来の趣旨を汲み取ってあげているわけだ。
「仏作って魂いれず」
って感じだよね。
ランキングポイントアップのため記事が参考になったなら、テラ銭代わりに下のバナーをクリックしてくださいませ。毎度のご協力お願いします。
コメント