リシンかき落とし壁の補修 総集編

WORKS

前述しております。リシン掻き落としの補修作業、完了しました。

だいぶ間延びした報告で恐縮です。

作業時間はトータルで5時間もかかってないのですが・・・・・私の実家ということで、仕事優先、空いた時間帯での作業でした。

今日はおさらい、総集編 という記事にします。

最初の状況

まず仕上げ材のリシンの弱い浮いているようなところを、軽く叩きながら探って、落としてしまいます。

柱と、土台の交点近く微妙なところにヒットしてます。土台は少しヒビが入ったかもしれませんが、脱落はしてないのでこのままモルタル壁補修します。通常のモルタル壁は、ラス網と呼ぶ、鉄線の網を木下地にステープルというタッカー針で止めるわけです。

この建家は、トタンに網を貼った当時としては上級の下地が使われております。このトタンラスの場合もっと太い釘で木下地に結束されるのでより強固です。また防水性、耐火性、防水性、耐久性が飛躍的に向上します。今回も車が衝突した割にクラック穴が小さかったのは、このトタンが効いていると思われました。

とはいっても流石に裂けたので、J型の工具で、外側に引っ張り出しました。

モルタルの奥に黒くみえるのが、トタンです。

小さくなった裂け目にビニール状の詰め物をして、内部にモルタルが落ちないようにして、特殊な無収縮の補修モルタルを塗りつけます。これは速乾で、作業性もよく、私でも短時間で下地をつくることができるスグレモノです。

このあと、ある程度平滑に削って、最後に上塗りのくっつきを良くするために、剣山状のもので荒らします。ここまで1時間半。

その後左官職人が、石灰と砂利(今回は真砂土を洗ったもの)とセメントを少々添加して上塗材を塗って、乾ききらないうちに、剣山でかき落とし、割肌上に仕上げました(他の現場にいて写真はないのだ)この作業に延2時間余。

まだ乾いていないから濃く見えるが・・・・・・。

でも色は揃わない。当時とは砂利も違うだろうし、素材の配合など職人の塩梅次第。近づける努力はしても、揃わなくて当たり前。そこは了承してもらうしかない。

 

 

 

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