栃木ブランドの低迷

LIFE

 以前の日記にも書いた話題だが・・・・。

 昨年の日本全国47都道府県。印象度アンケート調査。

 上位には東京・京都・沖縄・北海道・・・・などが並んで 最下位が 我が栃木県。

 えーーーー、確かに誇れる所が少ないとは思うが・・・県民の一人として47位というのは、多少ショックなわけでした。

 県では予算を使って、県の地図に、日光や鬼怒川温泉・益子焼・大谷石・イチゴ・餃子・・・その他多数。観光地と名産品を書き込んだポスターを作り、首都圏に貼りだしたらしい。

 そうしたPR活動の成果か、今年の順位は  なんと46位!!。

 記者の一つ順位が上がりましたがPRの成果でしょうか?、との嫌味な質問に、県知事は46位では同じだ。と吐き捨てたとか・・・。

 もっともです。

 ワースト3というのが、北関東3県というのも興味深い。

 北関東3県は、高度成長期、首都圏に近いこともあって、真っ先に工業団地が造成された。その後高速道路・新幹線・都市中心部を迂回するバイパス道路整備など いわゆる都市整備も早かった。

 結果そのバイパスに、多くの量販店・レストラン・ドラッグストアなどなど大規模商業施設が作られていく。家電量販店・ホームセンター・ドラッグストア・レストランチェーンなど、全国に覇権を争っている会社の中には、北関東発の企業も多い。

 結果、県の生産高や、所得は全国有数になった北関東3県。

 しかし見方を変えれば、県出身の作家立松和平が題材に取り上げているように、急激な農村社会の変貌・人口の移動・伝統地域文化活動の担い手の消滅・生活の中での地域意識の欠落・地域零細商工業の没落・・・・この40年で急変した大量消費社会の先端を走ってきた地域でもある。

 そんな商工業で、華やかであった北関東も、工場の海外移転そして今回の大量労働者切りで、ダメージは深刻である。

 ちょっと前から凶悪事件が増えて、殺伐とした社会になったことを感じたね。

 労働者が働いて食えない、あるいはすぐに首が切られる、のが当たり前になっていることは、異常な人間が増えた、ばかりでなく会社も社会も殺伐化しているんじゃないかね。社会全体が砂漠化しているように思えてしまう。

 最近の旅番組や地方を紹介する番組では、名所・宿や食事の良さに加えて、伝統文化・昔ながらの生活・人の良さ  にフォーカスを当てている様に思う。

 ハードではない、ソフトの時代と言われる。人間が旅して、思い出に残るもののひとつが、その地域に根ざして生きていく姿だったり、仕事だったり、その地域の人の温かさ 、であったりするわけで・・

(リピートして行って見たい温泉ベスト100に県内2ヶ所しかノミネートされていない、という所に実態が現れている)

 いつの間にか、そうしたものを置き忘れてきた、捨ててきたのが、栃木県なのかもしれない。

 近年頼ってきた商工業に出て行かれ、日本人の暖かき生活や仕事・人柄 をも失いつつある栃木県。

 イメージアップを図るには、大変な道程になるように思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました