改修工事でコンクリートの使用を回避

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3日連続で紹介してます。お菓子工場の改修工事ですが・・・・・。

取り立てて、難易度が高い工事でもないのです。ブログのネタ埋めのために、引き伸ばしております(^_^;)。

 

2部屋のうち、一箇所は二日目で土間コンクリートのかさ上げ打設です。

厳密にはコンクリートは使えませんでした。つまり既存のサッシのレールの高さに擦り付けなけれならず、打設厚0mmが発生します。最大厚でも65mm。骨材の大きさが25mmになる通常のコンクリートは使えないのです。

それで、「モルタル」と言いますが、砂利骨材が入らず、砂とセメントだけのモルタルを打設します。コンクリートの「骨材」と呼びますが。文字通りコンクリートの強度決めるファクターは、セメントだけではなく、「骨材」の配合にあります。

その重要な骨材の「砂利」が入らないわけですから、強度は落ちます。またセメント分が多くなる弊害として、自身の収縮作用による「割れ」が避けられません。

かと言って、太い鉄筋は、この厚みであると入れられないので、通常モルタル壁の芯にする「ラス網」という細かなメッシュ筋を入れています。

↑サッシのレールの高さが決まっているため、その部分は0mmになる。

↑要所にはアンカーボルトを打ち込んで、既存床面との接着性を確保。

 

建築のどんな教科書にも書かれていない工法でしょうけど。経験上「やっておいたほうがベター」という私の判断でやっております。

もちろん既存の床面に、打継ぎモルタルを接着させる薬剤も塗りつけております。

 

そんな出来上がってしまえば、見えない工程ですが。後々のため、手を抜くことはできません。

生モルタル打設中。

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