黒ぼくの謎

TOWN

今日は珍しく「地学ネタ」

 

私 全国旅してますが・・・・風光明媚な景勝地ももちろん訪れます。でも一方でその土地に行けば必ず「畑の土」を見ています。

ここは堆積系の土だな、とか。砂目で作物が上手く育ちそう、とか。礫混じりなのは川に近いせい、だろうな・・・とか。

私が生まれそだった今市扇状地は、その名のとおり日光連山から流れ出す、大谷川や鬼怒川が関東平野に流れ出す典型的な「扇状地」地形なんです。通常こうした川の氾濫によって形成された土地は、砂目か堆積系の土が多いんですが・・・・。

まったく違う「黒土」なんですね。

何故だろう???昔から疑問でした。

私も土を掘り起こす仕事をしてますから、当地の地層はわかっています。

表土は1m位「黒土」

そしてその下は数十センチ「黄色い鹿沼土」(もっとも鹿沼土とは違う男体山の噴火火山灰という説もあり)

そしてその下は、地元の人が「赤土」と呼ぶ火山灰でして、これは女峰山+赤薙山の火山灰と言われております。これ深いです。相当期間噴火が続いたと思います。

それは承知なんです。そして表土の黒土の組成由来は、その後生育した雑木林の落ち葉が由来、と思ってました。

が。

ちょっとまえに朝日新聞に「黒土」の由来の記事と、その典型的にわかる地層として、当地今市の写真が乗っておりました。腐葉土が由来、と思ってきましたが・・・・それは確定したことではない様子。

え! びっくりでした。

みなさんの所には、「くろぼく」と呼びますがそんな土有りますか???。

 

酸性が強く、水も含みやすいのが難点ですが・・・記事にもありますように、PH調整の石灰や水はけ増進の改良剤添加で、現代では営農しやすい土に分類されています。

でもどうやって出来たのか??まだ確定されていないようなのです。

何げに畑から作物が取れるのが当たり前だと思ってますが・・・・・・。

砂漠や礫岩などまったく耕作できないものもあります。

ある意味奇跡かもしれないし・・・・ひょっとして先人の土壌改良の末の蓄積なのかもしれないのです。

人為的に「作られた」という説もあるそうで・・・・・・たかが土。されど黒土 です。

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