乱形石貼り完了 と注意点

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 今回使用した石は、ソルンフォーヘン。ドイツ産で、薄いものは値段もそこそこなので、良く外構工事に使われているのを見かける。
 こうした石の中には、注意が必要な石もある。こうした石は、御影石や大理石などのように岩塊で存在するわけでなく、初めから何層にも重なって生成されている。石灰岩や石英岩、粘板岩などに多いのだが、掘り出せば、弱い層が剥離して、切断しなくても勝手に平板状になるので、こうした貼り石に適している。ならば、残った層は強いかと言うとこれまた何層かで構成されている場合が多い。
 
 だから薄皮というか、また何枚か剥けてしまうことが普通である。
 貼った表面が剥けるには、まだ良い。糊面が剥けたら・・・・・剥離事故になるわけだ。なので注意しましょう!!。
 
 圧着材は、セメント系だろうが、樹脂糊だろうが、表面が削げ落ちるので防げない。特に壁などに点付けで貼る場合は、事故が起こりやすい。
 
 絶対的な対処法は無いのだが、強いてあげれば
①通常の点付けだと、その部分だけで、石の落下を留めている状態だから負荷が大きい。糊を石の裏全面に一度塗りつけて点付けする。こうすると糊の横の結着力により石の重量が全体に分散されるから落ちにくい。
②目地は出来るだけ厚く表面まで入れる。石の小口は面積は小さいが、ここを目地材で結着してかつ圧着材と結着させれば、表面以外は、糊で被われるわけだから剥離を防げるわけだ。
 

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