「栃木県」という名よりも有名なのは「日光」であり、代表する名所として「東照宮」を挙げる方が多いことだろう。
世界遺産にも登録されている 日光の二社一寺とは、「東照宮」と「輪王寺」そして「二荒山神社」である。
家康を祀った東照宮は、造営400年にも満たないが、二荒山の開山は9世紀。1100年以上の歴史を持つ神社である。
日本古来の山岳信仰と仏教の修行が一体となった「修験」の山として、二荒山は平安時代から知られていた。
その位の霊山であるから、三神(三仏)として崇める男体山・女峰山・太郎山という日光連山ばかりでなく、関東以北の最高峰・奥白根山に至るまで広大な山域はすべて二荒山神社の所有地である。それは人家のある地帯も含まれており、奥日光地域で暮らす人々はそのほとんどが、二荒山神社から貸借して暮らしている。
その二荒山神社奥宮が鎮座する男体山山頂に8月1日に登攀詣でるのが「夏の例大祭」
午前0時の開門と共に、深夜ライトを頼りに標高差1100mを登り、なんとか御来光を仰ぐ。というのが当地の大きな行事になっている。とってもキツイ山登りであるので、そうして日の出までに辿りつく人は5分の一くらいか、千人にも満たない。
長女が小学校4年の時に、参加したのが初めての経験だったが、休みの取れない仕事もあって以来御無沙汰である。
今年は1日が日曜日なこともあって、密かに登攀を狙っていたのだ。しかしながらやはり徹夜の登山は現在の体力、そして前後の予定もあり、「キツイ」
ならば、土曜日の夕方山の裏側の登山道から登ってしまい、山頂でビバークして御来光を仰ごう、と不遜な計画をたてた。
午後3時。祭事で賑わう神社前をやり過ごして山の裏側に向かう。
さあ、これから最後の
林道。という所で、「通行止め」
やはり、そうした不遜でズルイ行為は、してはいけない。仕組みになっているのだ。残念でした。
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