放射温度計

WORKS

 特別冷え込んでいるわけでもなく、かといって温かい日でもない。最低気温は今市で0-マイナス4度位。もちろん現場はもっと寒い。

 今日でタイル工事4日目。

 失敗しないように、色々と気を遣う日々である。

 今日の現場は取り散らかっているが・・・手前のロール状のものが、保温マット。真ん中には部屋を暖めるためのストーブも見える。

 そして腰壁は南側だけ、日が当たる処だけ今日貼りこんでいる。黒く見える部分がタイルである。

 

 もう一枚の写真は、私が現場に持ち込んだ秘密兵器「放射温度計」である。

 物に触れずに、瞬時にその物体の表面温度が計測できる。

 これは主に、薪ストーブの温度を測り、燃焼状態の把握に使うこと。そして当社が販売している床下蓄熱暖房システムで、床下のコンクリートがちゃんと蓄熱しているか、とか、床温度を測りその状態をお客様に感じてもらうデモ用、そしてチェック用に使っている。

 明日は最大の山。つまり冷え込んでいる床コンクリートに下地用のモルタルを打設するわけだが、そのためにこれを持ち込んでいる。

 下地の温度がどのくらいなのか。どうすればよいのか。一瞥でわかるわけ。

 今日は日差しがあって、平均より温かい午後の2時。まず土間温度。貼っている壁は5度位あったが、同じように日差しを浴びているはずの土間コンクリートは2度しかなかった。
 これで職人はまずびっくり。ギリギリの温度ジャン。

 部屋の中も、午前中まで目地つめていた、つまりストーブが入っていた室内。土間の隅の方を計測すると、なんとマイナス2度。

 これで職人はあんぐり、さっきまでストーブが入っていたのに・・・・。

 最後に、まったく日の当たらない北側の腰壁。これがマイナス4度。

 「絶対ダメじゃん・・・・」

 論より証拠。百聞は一見に如かず。

 毎日のようにマイナス6度以下という当地で、コンクリートが冷気を蓄めこむ、という実態が職人も監督もわかったようです。

コメント

  1. でんまる より:

    ・・・なんか、『玉砕覚悟』のゼロ戦部隊みたいなんですけど。
    そんなんで続行して大丈夫なんですか?
    そんなんでも『続行指令』が出るんですか?
    まあ、『やるならやらねば!』の心意気で、これまでの経験と技術を注ぎ込んで、無事終了することをお祈りしてます。
    厳寒のなかでの作業、頑張ってくださいね。

  2. kouda より:

    コメントありがとう。まあ玉砕覚悟で仕事には望みませんが、際どい仕事にはなりますね。
    じつは今日新たな問題が______。
    簡単には出来ませんね。

  3. ルーフィ より:

    でもいろんなことに気を使っていると伝わってきます。
    お互いがんばりましょう!!

  4. kouda より:

    失敗イコール迷惑であり、損失でありますから。たとえ予算を削られようとも手抜きはできません。
    実際壁モルタルの脱落によりこれは当社の責任ではありませんが、工期が遅れ予定通りに工事が出来ず、当社も若干の損失が出ております。

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