屋久島紀行5 世界遺産

LIFE
 屋久島第一泊目がまったく眠れなかったが・・・・・お腹や足が痛くて歩けないわけでもなく。「ヤク」と「酒」を飲まねば、何んも問題なか郎、と先を急ぐ。
 
 ビバーク地点から1時間半、まず九州最高峰「宮之浦岳」へ。
↓背景が永田岳。そのまた背景が、口永良部島。珍しく顔を晒しております。レアな日記ですぞ。

 

 そして往復1時間半の寄り道になるが、三岳と称させる三つ目のピーク「永田岳」

 

 屋久島は火山生成の山ではなく、深成岩(花崗岩)の隆起によりできた島だ。つまり地下奥底で作られた岩が、海面上2000mも持ち上げられているというわけだ。この日記でも何枚か山の写真を掲載しているが、多くの頂はその御影石の岩が、露出、風化、削られた・・・・・というカタチを見なしております。

 

 何年か前に訪れた広島県・宮島山頂も似てましたね。やはり山頂は御影石の巨石が重なっておりましたが・・・・・こちらの山上は、その弥山が百個連なっている体をなしております。壮観です。

 

 


 さて屋久島が世界遺産になっているのは、亜熱帯にも近い暖流中の島でありながら、冬は山頂は雪に覆われる(森林限界以上)、という温帯でももっとも寒い気候をもっている。例えれば、小さな島の中に、九州から北海道まで同居している!ということが貴重なんですね。
 屋久杉は、島内の一部の気候帯が育んだ勝ち組の植物(ある程度の標高帯にのみ生育している)なんだけど・・・・・。海近くはガジュマル等の植物が茂り、杉のエリアより上部には高層湿原もある。そして↑山頂部は森林限界上です。このあたりが貴重・・・・・。
 
 一般には、「縄文杉など巨木があるから世界遺産」と思われているみたい。斯く言う私も、この島に来たからには、縄文杉観ずに帰るわけにいかない。
 
 屋久島の屋根を制覇したら、反対側に降り縄文杉を目指すことにする。

 

コメント

  1. sna***** より:

    地殻の花崗岩が隆起して島を形成していた頃、辺りは一体どんな光景だったでしょうね。空も海も空気も、何もかもが今とは全く異なったエネルギーが爆発してる世界…。足元に『今』を踏みしめながら、『太古』に遡っていく山行ですね。寝不足にも関わらず健脚ぶりを発揮できて良かったです。

  2. kouda より:

    > sna*****さん
    百科事典によれば「中央山岳部は直径約25kmの巨大な花崗岩が貫入している。屋久島の高山はこの1550万年前にできた花崗岩がその後隆起して形成された。」人間一生の間に見てわかるスピードではなかったかもしれませんね。

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