クラッシクカーに出会う

LIFE
 会社は昨日が仕事納め。今年もいろんなことがあった一年でしたが・・・・相変わらず振り返っている暇はないです。前しか見えません。

 昨日は、年明けの煙突工事のために、室内側のサポートと煙突一本だけ取り付けてきました。リフォーム作業中なので、これを事前にしておかないと、大工さんが内装作業が出来ませんから。年明けに屋根を抜くんですが・・・・・今だ板金屋さん見つかりません・・・・・・・・。工事日は未定です。困った・・・・。


 今日は朝から薪ストーブの現地調査です。そのお宅で珍しい車を拝見いたしました。ストーブそっちのけで、目が点になりましたよ。

 英国製モーガン。知っている方居ますかね???。一昔前に、ポルシェ911型やローバー時代のMINIが、30年以上オリジナルモデルを販売し、長寿命モデルとして評価されたんですが・・・・・どちらも今はなくなりました。しかし80年以上前の自動車が、オリジナルの姿のまま販売されている車があるのをご存知でしょうか?
 それがモーガンです。つまりクラシックカーと呼ばれる旧来のデザインのまま、現在も生産されているんです。ある意味現代では、工業生産品として貴重なプロダクトであり、数年でフルモデルチェンジが当たり前の自動車業界において特異な、かつ孤高な存在ですね。

 存在は知っておりましたが、実車をこの田舎街で見るなんて想像外のことでした。

 お金ないので車買えませんが・・・・・車は好きです。電動化、自動運転化へ進む業界ですが・・・・・・。レシプロエンジンの鼓動やマニュアルミッションを操る楽しさ・・・・て、捨てがたい。
 それだけでなく、目の前にあるのは、手作りの車なんです。ワイパー部品ひとつとっても、コスト的にも合理化されしつくした部品でなく、町工場で作ってんだろうな、という手作業が感じられるパーツの集合体。ウインドスクリーンは前に倒すことができ、そうすれば、バイクのように、風を感じてドライブできますが、その際ワイパー部品は「抜く」ことができるだそう・・・・・・この仕組みだけで殺られてしまいます。

 なんとボンネットには、革製のベルトで巻かれております。

 古いものに、何故人は憧れるのか・古いものには、現代デザイナーが出せないものがあるのは何故か??古いもののほうが格好良く感じるのは何故か???。わかりませんけど・・・・・。

 少なくとも、こうしたクラシックカーに惹かれるのは、ロボットが作るのでない、職人技の集大成だからでないでしょうか?。
 流麗なボディーラインは、職人が手作業でプレスしたものでしょう。すべてパーツが人の手を介して作られ、組み付けられていく。
 ここにこの車の価値、というか現代プロダクトの成し得ない世界が構築されるのだと想像されます。

 ちょっと前に、リクシルの有孔ブロックの話題を紹介しました。ホントいうと面白くないんですね。出来てしまえば、カッコよろしいかもしれないけど・・・。職人技を感じられない・・・。当方が進む方向って何処よ。
 
 実際見積競争で、負けることも増えてきました。金額だけで判断されることが多い、ということです。プラスアルファの価値を私はアピールできていないのかもしれません。モーガンを見て、所有する喜び、操る価値、そうしたものを提供する、提案する立場の明確化、が必要なのだろう、と考えました。

 実際「安く」と言われることが大半なので、簡単ではないですが、自分の立ち位置、というのを考えさせられたクラシックカー拝見でした。

 年末のオオトリに良いもの見せていただきましてお客様には感謝しています。

コメント

  1. 911gekko より:

    モーガン所有の方が、どのストーブを選ぶのか興味深々。

  2. kouda より:

    > 911gekkoさん
    あまり期待されても困るのですが・・・。奥様も操作できる簡単なものに、というオーダーで見繕っております。

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