断熱二重煙突の威力

STOVE
 今年は冷え込みが早く。今月10日には初火入れ、でした。火入れは最も早く。そして煙突掃除はもっとも遅い、火入れ後の15日、というテイタラク。
 ますます自分のところは後回しになっております。

 薪ストーブを導入しようと研究している人が増えております。断熱煙突のことをわかって来店される方も年々増えております。が、まだまだ煙突が本体以上に重要なこと、コストが本体並にかかること、知らない方が多いのが実情。
 その利点を箇条書きにすれば、
1 外側の温度が低いため躯体に対しての火災リスクが大幅に低減
2 排気温度を下げないため、ドラフトを妨げず燃焼を促進
3 排気温度低下で発生する筒内結露を低減、結果メンテナンス手間が低減

 そんなわけで、我が家のストーブは効率よく燃え、今年で7年目になりますが、二重煙突部分は今年も清掃なし。となっております。

コメント

  1. sna***** より:

    生木はいけないっていうのは誰でもわかりますが、ぼけちゃった木も薪には不向きなんでしょうか。また、燃焼カロリーを問わなければ、なんの木を使ってもいいんでしょうか。管理方法とか…こちらの主様宅の薪に関する蘊蓄・アドバイスもお聞きしたいです。

  2. kouda より:

    > sna*****さん
    ボケた薪も燃やしてはいけません。燃え上がらないので、結果他の薪の足を引っ張り、火室の温度を下げ、結果煤が多く発生する原因になります。
    乾燥さえしていれば、通常燃やしていけない、という薪はないと考えています。松や杉は燃やしてはいけない、とお客様が言ってきますが、そんなことはないです。ただ、煤が多い、火持ちが悪い、などのネガがあります。高温になりすぎてストーブを痛めるから、というのもある意味正しいですが、焚いたらすぐ壊れるわけでなく、高温にしすぎると壊れるわけで、それは広葉樹を燃やしてもリスクは一緒なんです。要は人間の燃やし方が問われているんです。
    人間の意識ある使い方の問題。
    同じことの裏返しなんですが。鋳物じゃない鋼板製のストーブは何でも燃やせる、という誤った情報。国産だと「モキストーブ」良く指名で来ます。これもある意味、間違った情報です。確かに鋳物製より熱に強いです。でも耐熱性が高い、というだけで、こちらのストーブも限界があります。
    SNSでの情報誤った情報が多いです。何でも燃やせる鋼板ストーブ。大抵のストーブは薪を燃すだけで壊して見せられます

  3. sna***** より:

    なるほど、奥が深いんですね。モノを丁寧に使う、扱う、ことを楽しむ気持ちがないといけませんね。煙突掃除って命がけの場合もあるみたいですがA^^;)、一般的にやはりそれなりに経験がないとできないものでしょうか。…って、どこまでも「煤さえこまめに取り除けば、何燃やしてもいいの?」って感じですが、そう言えば確か、ゴミ焼却炉の不具合の多くは、家庭から出る不十分な水切りのままの生ごみによるって、市の環境局の方が言ってました。薪ストーブを楽しむには、木をキチンとした「燃料」の状態にまで持っていくことから始まるんですね。生はダメ、ボケもダメ…なるほど、自分ちで1年でどの位燃料消費するか考えて計画的に木の切り出ししないといけないんですね。

  4. sna***** より:

    そう考えると、薪を「買う」お客様がいらっしゃることも腑に落ちました。更に、薪ストーブからペレットストーブにシフトされるお客様が多いのも納得!色々ご教示ありがとうございました。

  5. kouda より:

    > sna*****さん
    後付けならともかく、最初から煙突が必要なら、そうしたメンテしやすい、ご自分でもできる家の設計にしておく必要があります。イクラ昔岩登りをやっていたって、命がけの煙突掃除はやりたくない。最近では、社長死んだら、従業員、職人困るので、危険な屋根の煙突掃除は断ろうと思っています。

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