巡礼登山 炭を背負って

LIFE

もう10年位、続けているのだが。6月はあるグループの行事で炭を背負って日光白根山に登っている。
酸性雨が原因とされる立ち枯れ現象が顕著になってしばらく経つ。炭が、土壌活性し、酸性雨に有効。ということでこのグループは毎年炭を担いで山登りをしている。
それを知った時____広大な日光山地に、人間が担ぎ上げる炭など、どれほどの効果があるのよ、と正直思った。ドンキホーテかと。
それでも参加する事にしたのは、当時山に向かう意味がだいぶ変化していたからだ。自分がリフレッシュする為よりも、自然に対する畏怖/感謝/そしてそれを破壊する社会のひとりとして詫び。それら諸々の事を忘れない,確認する為に山に登る。
だから私の同行者は大変である。まず祝詞をあげ,お神酒をあげてから山に向かうのだ。巡礼の山旅だからね。
 今ではこの登山以外殆ど使われない2Lサイズ65リッターのザック。これに詰め込めるだけ詰めると15kgくらいか。これを背負い、標高2500mオーバー白根山の直下まで登る。道中2時間の急峻な山道。毎年同じポイントに向かい、勝手に「マイツリー」と決めさせてもらったエリアの木の根元に播く。15kgあってもせいぜい数本分しか無い。
 15kgも10年やれば150kg。残りの人生であとどれだけの炭が担げるかわからない。
 一年に一度の巡礼だけど_____台風で倒れていたり、立ち枯れになっていたり、マイツリーたちも悲しいことになっていることも多い。でも元気に育っている木々たちを見てほっとする。
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コメント

  1. おむすび より:

    初めまして…ザックに15キロの炭を入れて背負って登るのですか!?『炭…』軽いイメージが
    ありますが ~~重たいのですね!木々に 炭が良いのですか~?栄養分になるのですか~初めて 知りました。

  2. kouda より:

    コメントありがとうございます。炭は軽いですが、微粉末に砕いて袋詰めしてますので65L一杯に詰めれば結構な重さになります。炭自体は栄養はありませんが、植物の生育に必要な有用菌の温床になったりマイナスイオンを発生したりと酸性土壌を改善する働きがあるようです。

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