日本初の・・・・・実験に協力??? したらしい。

WORKS

日光連山山中の砂防ダム下に、プレハブ物置を設置せよ、という工事が本日でした。

通年ならあの氷瀑で有名な雲竜渓谷の入口ですから、雪があって当たり前なんですが。ご存知のように超暖冬でして、おまけに今日は下界は春のような陽気で、作業をやるだけなら天国です・・・・・・喜んで良いのか・・・複雑です。

東京の財団法人からのオーダーでした。聞いたことも会ったこともない団体でしたが。住所が・・というか所在地が「砂防会館」ということで・・・・。若い人は????チンプンカンプンでしょうけど・・・・・かつて田中角榮・自民党の一大派閥田中派が事務所を置いていた、あの砂防会館ですよ。分かる人は50歳代でしょうね。

妙に・・・それだけで・・・信用保証がなっているような・・・・・・気がして。そのままオーダーを受けました。

 

で本日現場待ち合わせで、出かけてみました。事前に下見で設置する場所が単管パイプ等でプラットフォームが出来ているのを見てましたので、私が用意するのは、その下地と締結するアンカーボルトの工夫だけだったんです   と思いました(甘かった・・・・けどね)。

通常スチール物置は、転倒防止のために、金具を地面にセメントで埋め込みますが、今回単管パイプとその上に敷かれた合板下地なので、締結強度をまず心配しました。それで貫通して締結するボルトナットを用意したんです。

それ自体は問題なかったんですが・・・想定外に時間を取ったのが、「墨出し」というか「位置決め」です。設置する機械は、ある程度の期間後「移動する!!!!」とか???そんな話聞いてないよ????

つまり、次にどこに機械を設置するか・・・・・・3次元的な座標が重要とか?????。当然建家も移動するのが前提です。

決して広くない砂防ダムから張り出したプラットフォーム上では、測ると最大140cm横に移動することができるみたいです。建て方をする前に、その墨出しを要求され・・・・・。

この工事は通常のプレハブ物置設置工事代では「割合わんぞ」と想像するのでした。

↓最大川方向に140cm(プレハブ70cm+内部の機械左に70cm)内蔵する機械が移動できる位置に設置の図。

で、何なのよ????このプレハブの中に鎮座するのは・・・・・???

問うと、別に国家機密でも、ウルトラ警備隊の秘密基地でもなく・・・・・・。

宇宙線を利用した透視技術で、砂防ダムの内部を検査する装置だ!!!!!ということでした。

「ミューロン」という宇宙線があり、ノーベル賞で知られるところになった「ニュートリノ」という粒子は地球を突き抜けてしまうらしいですが、このミューロンは地表5km位までみたいで、その反射というか通過率の具合で、地面の中の構造が分かるとか・・・・・・・・・(^_^;)。

有名な実績はピラミッドの内部調査。火山のマグマなど内部構造特定など・・・・・。すでに実績があるそうなんですが・・・・砂防ダムに応用されるのは日本初!!!!!!!とか。

 

そんな工事のお役に立てて、誉と喜んで良いのやら・・・・・詳しい作業内容無しに、単なる「プレハブ小屋の設置」という見積で赤字の工事をさせられて嘆いてよいのやら・・・・・・。

つづく

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