無電源 ×× ペレット専用薪ストーブ???

STOVE

無電源のペレットストーブの話題の続きです。

通常のペレットストーブが電動化しているのは

① 燃料送り

② 燃焼空気の取り入れ=排気の搬出

③ 温風発生

④ 温度調整

⑤ 点火機能

①は昨日書いたように、重力落下+逆火防止の工夫 でクリアー 。実はこれが一番難しいわけでして。当店でデモ機として稼働している、薪もペレットも両方使えるハイブリッドストーブ「AKIMIX」も燃料送りだけは電動化しております。

↑当社のAKIMIX 右側のタンクから燃料が電動で供給される。

 

②に関しては最初に書きましたが、煙突のドラフト力で燃焼しています。薪ストーブに準ずる煙突設備が必要です。

③ 温風機能というのは、早く室内を暖めるのに、有効でありますが。そもそも薪ストーブには基本ついていないので、必須というわけではありません。このストーブは対流型といって本体が二重構造になっていますので、温風が出ない代わりに、少しでも部屋を早く暖める構造になっています。

↑スリットの中に見えるのが本体、この隙間から対流力により温風が循環する

④ 通常のペレットストーブは、①の燃料送りのスピードを速めて、つまり多くの燃料を送り込むことで温度を上げます。燃料送りが自然落下ではそうしたことはできません。

しかし ここでも目からウロコの発想が・・・・・。

火力調整は、空気ダンパーの開度で行います。どういうことかというと下から空気を一杯送り込めば、火炎が大きくなって火力が上がる。燃料は燃え尽きれば上からドンドン供給される。という出来てしまえばあまりに簡単な理屈。

通常は燃焼ポットにペレットを「落とす」が、このストーブは、奥の口から雪崩込んでくる、パチンコ台のように。

⑤ 点火は通常ペレットストーブは電気ヒーターで行いますが、国産メーカーのさいかい産業製は、現在でも薪ストーブのような着火剤点火です。

 

ということで、無電源ペレットストーブの動作構造はとても興味深いものでした。ペレットストーブ=電動化が欧州でも一般的ですから、「無電源」という冠は特徴を表しているとは思います。

でも・・・・薪ストーブに準ずる煙突が必要ということで・・・・・私的には・・・・・・「ペレット燃料専用薪ストーブ」

の方が近いのではないか??と思います。

卸元では、豪雪で停電、ということも最近起こってますから「災害対応 ペレットストーブ」として拡販する予定みたい。

個人的には、薪ストーブ使ってきたけど・・・・もう年齢的に薪は作れないな・・・・、薪買うほど余裕がないよ・・・、という方の薪ストーブ代替需要がもっとも多いような気がしてます。

値段ですか???? 。

まだ試験輸入なのではっきり聞いていないんですが20万円代前半みたいですよ。

それなら比較的買い替えやすい気もします。

 

正式に決まったらアナウスしますね。

 

オマケ

酸欠燃焼状態で、一気に爆発的に燃え上がる状態を「バックパフ」というのだが、空気を強制的に送らないこのストーブの場合、起こる可能性が高い。状態によっては、ガラス窓が破損する爆発になることもある。

このストーブはその爆発=膨張ガスを瞬時に外に逃がすバネ式のダンパーが組み込まれていて・・・・これも変に感心した。

 

 

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